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大阪公立大学現役合格の軌跡

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合格への軌跡

化学基礎克服のストーリー

今回のブログでは、大阪公立大学看護学部に現役合格したTさんの話をします。
Tさんは、中学から学習塾ゴーズに通ってくれた生徒さんです。高3では、塾で数学と化学基礎を受講していました。数学は丹羽先生、化学基礎(古文)は私、山本が担当しました。

背景

Z高校に通うTさんと出会ったのは、彼女が高校2年生の10月でした。
自習室で真面目に勉強しており、成績も申し分ないTさんでしたが、「化学基礎が全然分からなくて困っている」と相談をしてくれました。

Tさんの目指す大阪公立大学看護学部は、共通テスト900点満点、2次試験400点満点と二次比率が低い上に、共通テストの理科基礎の点数は2倍換算されます。そのため、他の科目で良い点数を取れていても、化学基礎で点数が取れないと、大きく足を引っ張る原因になってしまいます。

化学基礎について、学校の授業では大学入試の出題範囲は高2ですべて終了し、高3からはひたすら演習をするということでした。そのため、高3を迎えるまでに、基礎をおさえた状態になるようにサポートしていかなければいけない!と感じました。それまでTさんはゴーズで数学の受講しかしていませんでしたが、化学基礎の学習の必要性が伝わったことと、話していてフィーリングもあったということもあり、すぐに化学基礎の「受験対策授業」がスタートしました。

授業方針

最初に取り組んだことは、「いま分からないところ」を解消して基礎を完璧にすることです。そのため、教材はTさんの学校で利用している『セミナー化学基礎』を採用しました。
ここでひとつ、大切なことがあります。いろんな生徒さんと話していますと、よく「どの参考書・問題集がおすすめですか?」と聞かれます。状況によっていろんな考え方があると思いますが、高2の段階であれば、まずは学校で利用している問題集を完璧にすることです。

<「セミナー化学基礎」第一学習社>

授業の流れは、最初に単元ごとの説明をした後、それを踏まえた問題演習と解説を行いました。ここで大切にしたことは、すべての疑問に答えることと、受験で役立つテクニックを伝授することです。
「どうしてそうなるのか?」「なぜこの考え方だとだめなのか?」という疑問へ全力で答えていきました。そのような疑問は、授業中だけでなく、チャットへ送られてくることもあります。それらに対して、とにかく全力で対応して、疑問点がすべてなくなるように進めていきました。また、教科書には載っていないゴロ合わせで覚える方法や、便利な計算方法など、自分が受験で培った知識をすべて伝授しました。

<チャットでのやり取り抜粋>

入試までのサポート

授業の成果は思ったよりも早く現れてきました。1月にあった高2共通テスト模試では、化学基礎の全国偏差値81.7という驚異的な成績を収めました。この成績を受験当日までキープすることを目標に演習を重ねました。2次試験で必要な英語・数学の勉強も大事なので、ずっと化学基礎の勉強だけするわけにはいきません。少ない時間の学習でも今までの知識を忘れてしまわないように、セミナー化学基礎ではなく、全範囲をまんべんなく演習できる共通テストの過去問を授業で扱うことにしました。

高3になってからは学校の授業でも共通テストの演習をするようになったので、塾では事前に出した課題(Z会の共通テスト模試や共通テスト・センター試験の過去問)と、学校の授業で分からなかったところの質問対応をメインに授業を行いました。共通テストの直前期にもチャットを利用して質問対応をし、「分からない」が無くなるまで何回も繰り返し教えました。その結果、Tさんは共通テストでもしっかり良い点数を取ってくれました。

合格発表

大阪公立大学の合格発表は3月9日の午前11時でした。
この日は朝からよく晴れていました。
そわそわしながらチャットへの結果連絡を待っていたところに、合格の連絡が届きました。
1年以上、合格に向けて一緒に頑張ってきたTさんの合格は、自分のことのように嬉しかったです。
また、Tさんは、同志社大学、立命館大学、関西医科大学など、受験した私立大学すべてに合格されました。(2024年度合格実績

塾では、丹羽先生がTさんの授業を担当しました。中学からずっと通ってきてくれていたとのことです。何度も面談を重ね、最善な形で受験へ臨めるよう、調整をしていきました。
そして、最後に、こうして第一志望校へ見事合格したことは、本当に嬉しいです。
Tさんの今までの努力が報われて本当に良かったです。

ポリシー

私は授業で「疑問を無くすこと」をポリシーにしています。
「ごめんなさい、初歩的なことかもしれないんですが…」と申し訳なさそうに質問してくる生徒さんが沢山いますが、簡単なことでも難しいことでも、分からないことがあるというのは問題なので、どんなに小さな疑問であっても、何でも聞いてほしいです。
特に、高い目標を持って、難しい大学を目指している子は、基礎が固まっていない状態なのに、焦りからか、大学のレベルに合わせた難しい問題ばかりを解いていて、基礎となる(簡単な)問題すらも解けなくなっている、という子が多いです。応用問題は基礎が固まっていない状態で解いても意味がありません。基礎が分からない状態の自分を恥じずに、分からないことを全て無くしてから次のレベルに進みましょう。

さいごに

「化学基礎は複雑で分からない」「文系なので共通テストでしか使わない理科基礎は後回し」そんなふうに考えてしまう生徒さんも多いでしょう。しかし、文系だからこそ、理科基礎で点数が取れるというのは大きなアドバンテージになります。もちろん、理系の方も化学が基礎から分かっているというのは大事なことです。(意外と大学でも高校化学の知識は役に立ちます。)

化学基礎・化学を単なる暗記科目ではなく、論理的で面白い科目として学んでいくことが、受験で成功するひとつの、秘訣だと思います。

私はあなたの「分からない」が「分かる!」「面白い!」に変わるように全力でサポートします。